家づくりで失敗しないための大事なお話 第6話【全7話】
今回は、家づくりで失敗しないための会社選びを簡単にチェックするためのポイントを7つに絞ってみましたので、チェックする際の参考にしてみてください!
チェック① 現場見学会に行こう!
まずは、「現場見学会」に必ず参加することをお勧めいたします。豪華なモデルハウスやショールームではなく、実際にお施主様がいる、等身大の現場を見ることが出来る現場見学会に参加することが大切です。
モデルハウスやショールームは、そもそも人が住むために設計された建物ではありません。自社を売り込むために必要以上に豪華にした仕様の家ばかりで、実際の家とはかけ離れているのが実態です。中には、坪100万円を超すようなモデルハウスだってたくさん存在しているのです。きっと、「素敵だなぁ」とは思うでしょうが、実際に建てることはない家です。
ですから、おすすめなのが「等身大の現場見学会」なのです。等身大の家ですから、モデルハウスをご覧になった方には、「ちょっと狭いなぁ」とお感じになるかもしれません。ひょっとしたら、「これじゃあ、収納が少ないからダメだなぁ」と思う方もいると思います。でも、それでいいのです。
等身大だから出てくる感想なのです。きっと、大きなモデルハウスでは、そういった生の感想は思い浮かばずに「ステキ~」となってしまいますから・・・。
等身大の家を見ることで、自分たちが建てたい家をより具体的に想い描くことが可能になります。もし収納が少ないと思えば、「この家は収納が少ないと思うのですが何か理由があるのですか?」とスタッフに聞いてみれば、きっと答えてくれると思います。また、費用面でも質問をすれば正確な数字を教えてくれるはずです。
そうやって、等身大の家をたくさん見ることで、いろんな会社の特徴や得意分野を把握することができるようになります。そして、自分たちの家づくりにもっとも近いと思える業者を何社かピックアップし、同じ会社の見学会に何度か足を運ぶことがいい家づくりのポイントだったりします。
また、できることであれば、「構造見学会」に行ってみてください。中には、構造見学会は予約制でしか行っていない会社もあれば、一切開催していないという会社も存在しています。
残念ながら、一切構造見学会をしない、見せないといった会社は辞めましょう。きっと、粗悪な材料と粗悪な職人で造っているので見せられないのだと思います。中には、「お客様の安全のために見せることが出来ない」という会社もあるようですが、そんな危険なことはありません。それはあくまでも言い訳です・・・。
構造を見るということは、家の中身を見るということです。「家も人間も中身が大事」とよく言われますが、構造はとても大事です。これから何十年と暮らす家ですから、しっかりした素材をしっかりした職人が施工しているかを確認しなければなりません。
少なくとも、構造を見せない会社は信用できません。
チェック② 自分たちの想いを聞いてくれる人か見極めよう!
担当者を見極めることもとても大切なポイントです。家づくりは、打合せから完成引き渡しまで、とても長い時間を担当者と共有することになります。信頼のおけない担当者では、間違いなく問題が発生し、益々信用できなくなって、楽しいはずの家づくりがとても不快なものになってしまいます。
家づくりは、建売住宅を買う場合は別ですが、注文住宅を建てるのであれば、あなたの想いをカタチにすることが大切です。それでなければ注文住宅の意味がありません。
ですから、まずは、あなたの家づくりに対する想いにしっかりと耳を傾け、真剣に打ち合わせに臨んでくれる担当者を見つけましょう。
もちろん、家づくりのプロですから、あなたの要望に対して、出来ないことは出来ないと言ってくることもあります。しかし、出来ないのであれば、どんな代替案があるのか、その想いを可能にするには、こういったことを考えてはどうかというような、あなたの立場になって考えてくれる、味方になってくれる担当者と巡り合えれば、きっとあなたの家づくりは成功するでしょう。
そのためには、やはり、いろんな現場見学会に何度も足を運んでみたり、実際に住宅会社に行って打ち合わせをしてみてもいいと思います。何度か会っているうちに、その担当者が本物かどうかがはっきり分かると思います。
それくらい、担当者によって家づくりは左右されますので、何でも相談できる、それでいて、頼もしい人を見つけましょう。
チェック③ 自社の売り込みしかしない人は絶対ダメ!
絶対にやってはいけないのは「自社の売込みばかりする担当者」と契約することです。先にも述べましたが、注文住宅はあなたの家族の家です。担当者が「これがいいからこれにしましょう!」と提案してくれても、自分たちに本当に合っているのかどうかをしっかり判断しなければなりません。
そういった担当者には、「あなたの家はどうなんですか?」と聞いてみるのもいいかもしれません。そもそも一戸建てに住んでいなかったり、その提案してくれた設備を使ったこともない方かもしれません。
担当者が自信を持って進めてくれるのはいいことです。ですが、あなたの家づくりの想いをしっかり聞かず、「とにかくこれがいいんだ!」という担当者に、本当にいい家を建てることはできないのです。その家は、その担当者にとっていい家であって、あなたにとっていい家ではありません。
なにも聞かずに、商品の売込みをする担当者は要注意です。
チェック④ 資金計画は安心か、しっかり計算してくれる人か確認しよう!
資金計画の重要性はお伝えしましたが、「資金計画は銀行に行ってみましょう」と言うような担当者には注意が必要です。特に「知り合いの担当がいるので大丈夫!」と、自信を持って金融機関の担当者を紹介してくれる人は要注意です。
知り合いの担当というのは、あくまでも会社同士の取引で出会った担当者の場合がほとんどです。要は主要取引の金融機関の担当者ということです。たったそれだけのことなので、何ら信用に値するものではありません。
あくまで、金融機関はお金を貸して回収することで会社を存続させていますから、あなたの味方ではありません。
住宅会社の担当者は、本来、お客様がどこの金融機関でどんな金利の商品を購入してもらおうが問題は無いのです。要は、自社の見積もり通りお金を借りることさえできれば、建築費用は回収できるのです。
ですが、本当に真剣で、「いい家を建てたい」と思っている担当者は、資金計画の勉強もしっかり行っています。地元でずっと経営していきたいと考えている真面目な住宅会社であれば、安易な提案をして、お客様がローン地獄になるような提案はしません。もしそんなことをしてしまえば、悪評が地元に蔓延してしまい、仕事が出来なくなってしまいますから・・・。
ですから、資金計画にも積極的に相談に乗ってくれて、無理のない返済計画を一緒に考えてくれるような、そんな担当者かどうかも、早い段階でチェックしておく必要があります。
幸いにして、家づくりでは、ほとんどの場合資金計画を最初の段階で行う会社が多いようですから、早めにチェックしておくと良いと思います。
少なくても、超低金利の全期間変動型を何も考えずに勧めてくるような担当者や、完全に金融機関任せの担当者は辞めておいた方があなたのためです。
チェック⑤ 職人さんと直接話してみよう!
できることなら、その会社で実際に家を建てている職人さんと直接話をしてみると良いと思います。しかも、「抜き打ちで」です。現場見学会や、担当者に連絡して段取りをしてもらうのではなく、突然現場に訪れて、職人さんに話を聞かせてもらうというかなりマニアックな作戦です。
しかし、これは結構効き目があります。なぜなら、職人さんたちは普段お客様と話すことがほとんどないですし、見学会会場にいることもないため、接客というものをしたことがありません。ですから、正直に話してもらえる可能性が非常に高いのです。
もちろん、職人畑で育ってきたコテコテの職人さんですから、言葉遣いは悪いかもしれません。お客様扱いしてくれないかもしれません(本人はしているつもりなんですが・・・)。でも、本音で話してくれると思います。
もしそこで、何か隠すようなことがあったり、答えてくれないというようなことがあれば、ちょっと問題です。または、「忙しいから帰ってくれ」というような対応をするような職人を採用している会社も問題でしょう。
言葉遣いは悪くても、あなたの家づくりの不安に真剣に答えてくれる職人を抱えている会社は、きっといい会社です。なぜなら、職人さんは住宅会社を選べるからです。いい会社には、いい職人が集まります。悪い会社には、やはりそれなりの職人しかいないのです。
そういった点から、かなり強硬策ではありますが、実際の建築現場に足を運んで、職人さんと直接話してみるというのも、いい家を建てるのであれば必要なことかもしれません。もし、いい職人さんと出逢ったら、その会社に、職人さんを指定することもできるかもしれないので聞いてみましょう。
チェック⑥ 保証はしっかりしているのかを確認しよう!
・地盤保証
「家が傾く」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。最近ではあまり聞くことも少なくなってきましたが、昔は頻繁にこの問題が発生していました。その大きな要因は、建物ではなく、地面そのものに問題があることがほとんどでした。
地盤が弱いために、家の重みで地盤が傾くということが、昔は多かったのです。
ですから、万が一の時に備え、「地盤保証」をしっかり整備している会社かどうかのチェックは必要です。地盤保証をするには、事前に地盤調査も行いますので、安心してマイホームを建てることが出来るので、チェックしておきましょう。
・建物瑕疵保証
住宅瑕疵保証という制度があり、住宅会社は新築の住宅の構造部分について10年間の保証をしなければならないという法律があるのをご存知でしょうか。とても素晴らしい制度なのですが、実は、問題点もあります。たとえば、保証期間中に、その住宅会社が倒産してしまったら、その保証を誰がしてくれるのか、という問題です。
万が一、構造部分に問題があり、修繕しなければならないとなった時に、その住宅会社がなければ、お施主様が自己負担で直さなければならないということだってあるのです。
そうならないためには、住宅会社以外の機関が検査、登録、保証をしていることが大切です。ですから、第三者機関へしっかり登録してくれるかどうかチェックをしておきましょう。
・完成保証
家づくりは何も、家が建ってから問題が起きるとは限りません。一番恐ろしいのは、家を建てている最中に住宅会社が倒産してしまうということです。こうなってしまうと、住宅ローンを貸してくれるはずだった金融機関も融資から手を引きます。もちろん、現場はストップ状態です。こうなってしまうと、建築途中の現場が、あなたの土地に残ってしまっているという悲惨な状態になるのです。
そうならないために、第三者機関を通し、完成保証というものに加入しておくことをお勧めいたします。この制度は、万が一、住宅会社が倒産してしまっても、代わりの住宅会社が完成するまで仕上げてくれるという制度です。
しっかり完成すれば融資も受けることができますので、こういった制度もしっかり行っているかどうか、事前にチェックしておくと良いと思います。
チェック⑦ すでに建てたお施主様の話を聞いてみる
良い住宅会社は、OBのお客様との関係も良好です。アフターメンテナンスなどの対応をしっかりしているというバロメーターにもなります。反対に、OBのお客様と連絡を取っていなかったり、何かマズイことがある住宅会社というのは、OBのお客様と接触することを嫌う傾向があります。
ですので、もし気になる住宅会社があれば、「OBのお客様の話を聞かせてほしい」と依頼してみてください。そこで、「NO!」という会社はかなり危険です。きっと、お会いさせるほどOBの方がいないのだと思います。
ここで、喜んで紹介してくれる会社さんは安心です。できれば2件くらい紹介してもらうといいと思います。実際にお会いした時には、打合せの時の苦労話しはもちろん、「ああすればよかった、こうすればよかった」というような、ちょっとした後悔話しも聞けると勉強になると思います。
ぜひ、OBのお客様に会わせてもらいましょう。
いかがでしたでしょうか?このブログが会社選びのチェックポイントとして参考になれば幸いです☆